楽天証券 vs SBI証券 50代はどちらを選ぶべきか|10項目比較

資産運用・投資

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新NISAやiDeCoを始めようとネット証券を調べると、必ず最後に残るのが「SBI証券と楽天証券、結局どちらにすればいいのか」という悩みです。どちらも国内最大級のネット証券で、評判も良く、機能も豊富。だからこそ甲乙つけがたく、口座開設の一歩手前で立ち止まってしまう方が少なくありません。

特に50代の方は、若い世代以上に「失敗したくない」という思いが強いはずです。退職金や老後資金という大切なお金を預ける口座ですから、なんとなくで選んで後悔したくない――その気持ちはとても自然なものです。一方で、調べれば調べるほど細かい違いが出てきて、かえって決められなくなる、という声もよく耳にします。

結論から言えば、両社は「2強」と呼ばれるだけあって基本性能は拮抗しており、どちらを選んでも大きな失敗にはなりにくいのが実情です。むしろ大切なのは、ご自身の普段の生活(どのポイント経済圏を使っているか、どのクレジットカードを持っているか)との相性で選ぶこと。それが満足度を一番左右します。

この記事では、CFP®認定者・IFA(金融商品仲介業者)として、また製薬企業のMR(医薬情報担当者)から独立した立場から、SBI証券と楽天証券を10項目で比較し、50代の方が自分に合うほうを選ぶための判断軸を整理します。

結論:迷ったら「使っている経済圏」で選ぶのが失敗しないコツ

先に結論をお伝えします。SBI証券と楽天証券は、手数料・取扱商品・NISA対応といった基本スペックがほぼ互角です。そのため、次のようなシンプルな基準で選ぶのが現実的です。

  • 楽天市場・楽天カード・楽天モバイルなど楽天をよく使う方 → 楽天証券。楽天ポイントが貯まり・使え、画面も直感的で初心者に優しい設計です。
  • 三井住友カードを持っている/作る予定の方、Vポイントや複数ポイントを使い分けたい方 → SBI証券。クレカ積立の還元やポイントの選択肢に強みがあります。
  • どちらの経済圏にも特にこだわりがない方 → どちらでも可。強いて言えば商品ラインナップとツールの幅でSBI、操作のわかりやすさで楽天、という傾向です。

「両方使う」という選択肢も有効です。NISA口座は1人1金融機関しか持てませんが、課税口座(特定口座)は両社に開設できます。まずメインを1社に決め、必要に応じてもう1社をサブにする、という使い方も50代には現実的です。以下で10項目を具体的に見ていきましょう。

SBI証券 vs 楽天証券|10項目 早わかり比較表

まずは全体像を一枚の表で確認します。数字や条件は改定されることがあるため、最終的には各社公式サイトで最新情報をご確認ください。

比較項目SBI証券楽天証券
①口座数・信頼性国内最大級(グループ口座数トップ水準)国内最大級(1,000万口座超)
②国内株式手数料「ゼロ革命」で条件達成により0円「ゼロコース」で0円
③外国株(米国株など)取扱国・銘柄が豊富、住信SBIネット銀行連携で為替コストを抑えやすい米国株の取扱豊富、画面が見やすい
④投資信託の本数業界トップ級(約2,500本前後)業界トップ級(約2,500本前後)
⑤クレカ積立の還元率三井住友カードで前年利用額に応じ0.5〜最大3.0%(後述)楽天カードで信託報酬に応じ0.5〜1.0%
⑥クレカ積立の上限月10万円月10万円(楽天キャッシュ併用で計15万円)
⑦貯まるポイントVポイント中心(Ponta・dポイント・JALマイル等から選択可)楽天ポイント
⑧ポイント投資対応(投信・国内株など)対応(投信・国内株など)
⑨新NISA対応つみたて投資枠・成長投資枠ともフル対応つみたて投資枠・成長投資枠ともフル対応
⑩iDeCo・操作性iDeCo対応、商品数が豊富、ツールが多機能iDeCo対応、アプリ・画面が直感的で初心者向き
表1:SBI証券と楽天証券の10項目比較(2026年時点/各社公表情報をもとに作成。条件は改定の可能性あり)

手数料・取扱商品はほぼ互角――決め手になりにくい

かつては「手数料の安さ」で証券会社を選ぶのが一般的でしたが、いまや両社とも国内株式の売買手数料を条件付きで0円にできます(SBIは「ゼロ革命」、楽天は「ゼロコース」)。投資信託の取扱本数もどちらも業界最高水準で、新NISAで人気のインデックスファンド(全世界株式・米国株式など)はどちらでも問題なく購入できます。

つまり、「商品が買えない」「手数料で損をする」といった理由で大きく差がつく場面は、一般的な個人投資家ではほとんどありません。50代の方が長期の積立・分散投資を行う前提なら、この点は「どちらも合格」と考えてよいでしょう。差がつくのは、次に述べるポイントとクレカ積立の部分です。

ポイント経済圏で選ぶ――楽天ポイント vs Vポイント

実質的な「お得さ」を左右するのがポイントです。楽天証券は楽天ポイントが貯まり、楽天市場での買い物や楽天モバイルの支払いなどにそのまま使えます。普段から楽天経済圏を利用している方なら、ポイントが生活の中で循環するため、満足度が高くなりやすいでしょう。

一方、SBI証券はVポイントを中心に、Pontaポイント・dポイント・JALのマイルなど複数のポイントから貯めるものを選べる柔軟性が魅力です。「特定の経済圏に縛られたくない」「いま使っているポイントに合わせたい」という方には、SBIの選択肢の広さが向いています。どちらが上ということではなく、ご自身の生活圏に合うほうを選ぶのが正解です。

クレカ積立の還元率と上限――条件が複雑なので要確認

毎月の積立をクレジットカード決済にすると、積立額に応じてポイントが貯まります。これが「クレカ積立」で、長期で続けるほど差が出る部分です。ただし、ここ数年で還元率の条件が複雑になっているため、最新の条件を必ず確認してください。

SBI証券(三井住友カード)は、前年のカード利用額に応じて還元率が変わる仕組みです。標準カード(NL)は前年に年10万円以上の利用で0.5%、ゴールドカードは前年に年100万円以上の利用で1.0%、プラチナプリファードは前年利用額に応じて最大3.0%といった水準が案内されています(いずれも条件未達だと還元率が下がる点に注意)。普段からそのカードで生活費を決済している方ほど有利になります。

楽天証券(楽天カード)は、積み立てる投資信託の信託報酬によって還元率が決まり、信託報酬が年率0.4%未満のファンドは0.5%、0.4%以上のファンドは1.0%とされています。さらに楽天カード決済(月10万円)に加え、楽天キャッシュ決済を併用すると合計で月15万円まで積み立てられるのも特徴です。条件がシンプルで分かりやすいのは楽天側の利点と言えます。

クレカ積立の上限はどちらも月10万円(新NISAのつみたて投資枠を1年でちょうど使い切れる水準)です。還元率の数字だけを追うのではなく、「自分が普段使うカードはどれか」「年間利用額の条件を満たせるか」で判断するのが現実的です。

NISA・iDeCoでの使い勝手――どちらもフル対応

新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)は、両社ともフルに対応しています。人気のインデックスファンドの取扱い、クレカ積立、ポイント投資いずれも可能で、制度面で困ることはまずありません。iDeCo(個人型確定拠出年金)も両社とも取扱いがあり、低コストのファンドが揃っています。

強いて傾向を挙げるなら、商品の幅広さや高機能なツール・分析環境を求めるならSBI証券、画面のわかりやすさやアプリの操作性を重視するなら楽天証券、という声が多く聞かれます。50代でこれから始める方にとって「迷わず操作できる」ことは想像以上に大切なので、操作画面の見やすさは軽視できないポイントです。新NISAの制度全体は、金融庁のNISA特設ウェブサイトもあわせてご確認ください。

あきFPの一次見解――CFP・IFA・元MRの3つの視点から

【CFP(ファイナンシャル・プランナー)の視点】
口座選びは大切ですが、それ以上に大切なのは「何を・どれだけ・どのくらいの期間で積み立てるか」という設計です。SBIか楽天かで悩んで時間を使うより、まず1社に決めて始めるほうが、機会損失を防げます。どちらも基本性能は十分なので、「決められないなら経済圏で選ぶ」で問題ありません。

【IFA(金融商品仲介業者)の視点】
還元率の高さに惹かれて高額なクレジットカードを作るのは、本末転倒になりかねません。年会費や年間利用条件を満たせるかを冷静に計算し、「ポイント目的でカードを増やす」のではなく「いま使っているカードで無理なく続けられるか」を基準にしてください。ポイントはあくまでオマケで、運用の本質は中身の商品設計です。

【元MR(医薬情報担当者)の視点】
製薬業界でエビデンス(根拠)に基づく情報提供を続けてきた経験から言えば、ネット上の「還元率◯%」という数字は、前提条件が省かれていることが多いものです。前年利用額や対象ファンドなどの条件で実際の還元は変わります。比較サイトの結論をうのみにせず、各社公式の最新条件を一次情報として確認する習慣が、後悔を防ぎます。

まず1社で始める――それが50代の最適解

SBI証券と楽天証券は、どちらを選んでも新NISA・iDeCoを十分に活用できる優良なネット証券です。違いはポイント経済圏とクレカ積立の相性に集約されるため、「自分が普段使っているサービス」に合わせて選べば、満足度の高い選択になります。

とはいえ、「口座は作ったものの、何にいくら積み立てればよいか分からない」「退職金や他の資産も含めて全体を見てほしい」という段階で手が止まる方も多いものです。商品選びや配分(アセットアロケーション)、出口戦略まで含めて整理したい場合は、中立的な立場のIFAやFPに一度棚卸しを依頼するのも有効です。(本段落にはPRを含みます。相談先は中立性・実績・費用体系を確認のうえ、ご自身で選択してください。)

よくある質問(FAQ)

Q1. SBI証券と楽天証券、両方に口座を作っても大丈夫ですか?
はい、課税口座(特定口座など)は両社に開設できます。ただしNISA口座は1人1金融機関のみのため、NISAをどちらで使うかは決める必要があります。

Q2. 結局どちらが「お得」ですか?
一概には言えません。楽天経済圏を使うなら楽天証券、三井住友カードや複数ポイントを活用するならSBI証券が向く傾向です。還元率は前年利用額や対象ファンドの条件で変わるため、ご自身の生活に当てはめて比較してください。

Q3. 50代から始めても遅くないですか?
遅くありません。新NISAやiDeCoは50代から始めても十分に活用できます。むしろ退職金や老後資金を見据え、無理のない範囲で長期・分散・積立を意識することが大切です。

Q4. クレカ積立のために高い年会費のカードを作るべきですか?
必ずしも必要ありません。年会費や年間利用条件を満たせなければ、かえって損になることもあります。いま使っているカードで無理なく続けられるかを基準に判断するのがおすすめです。

Q5. 後から証券会社を変えることはできますか?
NISA口座は年単位で金融機関を変更できる仕組みがあります。手続きには一定の期間や条件があるため、まずは1社で始めてみて、不便を感じたら検討する、という進め方で問題ありません。

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※一次情報:金融庁「NISA特設ウェブサイト」


著者プロフィール

あきFP|製薬企業のMR(医薬情報担当者)として7年間、臨床現場と関わったのち、CFP®認定者・IFA(金融商品仲介業者)として独立。40代から80代まで、特に定年前後のお客様を中心に、資産運用・保険・住宅ローン・相続まで含めたライフプラン全体の設計に携わっています。「難しいお金の話を、根拠(エビデンス)に基づいてやさしく」をモットーに情報発信を続けています。

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【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・サービスの利用や口座開設を推奨・勧誘するものではありません。手数料・還元率・取扱商品・各種条件は変更される可能性があります。記載内容は執筆時点で各社が公表している情報に基づいていますが、正確性・完全性を保証するものではありません。実際のご判断にあたっては、各社公式サイトおよび金融庁等の一次情報をご確認ください。最終的な投資・口座選択の判断はご自身の責任において行ってください。

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